鳥インフルエンザに関する米国から発された非常事態宣言を受けて、生乳を含む、もしくは生乳を使用して製造される可能性のある食品に関する情報を、正確に、また適時に発信しなければならない。インターネット上では加熱処理をせずに作られたチーズのリストを見かけるが、誤ってゴルゴンゾーラDopが含まれている場合があるため、この点について明確にしておく必要がある。
生産規則第1条にあるように、ゴルゴンゾーラDopは、「生地が生の青カビチーズで、低温殺菌した全脂肪の牛乳のみを用いて生産される」チーズである。
この「生地が生」とは、生産工程で凝乳が凝固温度を超えて加熱されることがないことを指す。
したがって、ゴルゴンゾーラDopの原料は、毎朝 酪農場に運ばれてくる全乳であり、そこで牛乳が低温で殺菌されてゴルゴンゾーラDopが作られるため、全く問題はない。
通常ゴルゴンゾーラDopは他のDop製品同様、生産規則に則ることは当然だがそれに加え、日々厳しい検査を受けている。その検査に通ったものには全て生産元の酪農場と保護協会の商標 ”CG” が刻印される。”Dop” ブランドのサプライチェーンは、その性質上、50年以上にわたり管理、追跡、保証されてきたのである。
年間約530万フォルマの生産量を誇るゴルゴンゾーラDopは、イタリア国内を始め、世界90ヶ国以上に数百万人のファンがいる。