イタリアン・フード、クチーナ・イタリアーナ、クイジン・イタリエン:世界のイタリア料理週間
ハノイのイタリアンレストランは、なぜ2日間にわたる“本物”のイタリア料理を提供することにしたのでしょうか?ジッダのストリートフードイベントにて、なぜイタリアの出店は伝統的なイタリア料理を来場者に無料で振る舞うことにしたのでしょうか?フランスではなぜ今になって伝統的なイタリア料理のバイブルと見なされている”Pellegrino Artusi la science en cuisine et l’art de bien manger”が出版されたのでしょうか?理由は簡単です。11月21日から27日は「世界イタリア料理週間」に当たる期間だったからです。ヘルシンキやソウルを含む105の国々での大使館、領事館、またイタリア文化に関わる団体の協力により、各国で1000以上のイベントが開かれ、そこにゴルゴンゾーラDOPも参加しました。今回で2回目となるこの「週間」では、特にイタリア料理とワインに注目が置かれました。例えばイタリアでは800以上に上るぶどうの種と400以上のチーズの種類が存在しています。DOP製品にとってこうした数字は輸出の増加を大いに促進するものであり、製品にイタリアのニュアンスを加えるものとなっています。ゴルゴンゾーラDOPの総製造量の37%に当たる実に20,316トンが外国へ輸出されているという事実を考えてみても、それは明らかなことと言えるでしょう。その内訳は17,756トンがヨーロッパ、686トンがアジア、483トンが米国となっています(2016年CLALデータ)。また特筆すべきこととして、こうした機会はイタリア料理とワインを紹介するだけでなく、それらに関心を持つ人のために用意されたツアーに参加するよう旅行客を引き寄せてもいます。更にもう一つ注目に値することとして、この「世界イタリア料理週間」は中央イタリアを襲った地震の被害者のために多くの基金を集める結果ともなっています。